マサレボの気まぐれ(●'◡'●)

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会社よ、社員への業績説明はなんのためにするんだ?  

 こんにちは、マサレボです。会社の社員の方であれば会社から業績説明をされる機会があると思います、今回はマサレボが体験した『社員への業績説明会』に関する不満や疑問について書いていきます。
基本的にはメールや社内報などで業績を見ることが多いと思いますが、操業に問題がなく利益もあがっている場合はそれでよいと思います。ですが、業績が悪化し赤字が増加、社員への給与の支払いも危ぶまれる事態となれば会社としては社員に具体的な業績説明をする必要があり、また、それに関して協力を煽ぐこととなります。
※多分に愚痴がはいっていますが、よろしければ最後まで読んでみてください

◆業績説明するときの社長って・・・こんなん?

今回、マサレボの会社でも業績悪化による業績説明が行われたのですが、その内容が「???」だったのです。
まず、業績説明を行う状態としてコロナ禍ですから3密とならぬよう数人ずつに分けられ、一月ほど時間をかけて管理職が各担当部署の社員に対して業績説明をします。業績説明の流れは以下の通りです。

【業績説明】

1.事前に録画された社長の業績説明の動画を視聴
2.管理職による具体的な業績説明
3.固定費・変動費減価償却等に関する説明
4.今後の対策
5.質疑応答
6.終了

業績説明は誰に対して行うものなのかによって使用する文言や発表内容について精査する必要があるものだと思います。
しかし、今回の業績説明について会社は社員に何を言わんとしているのかが分からないということです。

社長の動画については誰かが作成した文面を読んでいるだけで棒読み状態。最後くらいは文面を見ずに何か言うのかと思っても特に何もなく動画は終了。社長自身の言葉に感じられなかった。(元々期待していたわけではないけど、それなりの規模の会社の社長がその体たらくなのかとのっけから?です)
社長がネガティブ思考では困りますし、コロナ禍という苦境だからこそ社員の前では毅然とした態度をとってもらいたいと思うのですが、話の内容もそうですが態度からもポジティブな印象は受けられなかったので残念です。嘘でも強気な態度をとらないと社員の不安を煽ってしまうと思うのですが・・・

減価償却ぐらい理解しておけって?

続いて、管理職による具体的な業績説明についてオイルショック時には依願退職者を募って乗り切ったなどの話を出していたので、おそらく社員に対して赤字が続くと「給料や一時金カットがあるよ」ということを示唆しておきたかったのでしょう。
そして、固定費・変動費減価償却等に関する説明ですが変動費は売上が主でしょうから特にありませんが、固定費と減価償却の説明には疑問があります。みなさんは、減価償却とはどのようなものかご存知でしょうか?
新たに設備や機械を導入するにあたって、その設備や機械が高額であった場合に毎年の固定費として計上し差し引いていくのが減価償却です。

設備や機械は数百万円以上するような高額なものが多く、そのような金額を一括で経費として計上してしまうと経費が一気に増加し利益と折り合いがつかなくなります。
会社としては利益が正確にでなくなり、場合によっては赤字となってしまう。それを防ぐために年数が経って価値が下がっていくごとに毎年一定額を固定費に計上するのが減価償却です。
減価償却を行うことで銀行からの融資や株価の下落等を防止し会社を守ることにつながります。

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減価償却の図

経理や施設管理などをされている方は理解しているから話についていけるのでしょうが、減価償却について理解がない社員に対して分かってもらえるような説明ではなかったのが気になりました。
減価償却により固定費が増加すると言われても減価償却に関する知識がない人にとっては「?」になるだけです。案の定、他の社員に聞いても意味が分からないという方もいましたし、これなら減価償却の話までしなくても質問があったときに応える程度でもよかったのでは?とも思いますが、減価償却を理解している方にとっては「なんで言わないの?」となり会社サイドとしては対応が難しいのかもしれませんが・・・

◆それ今言って意味あるの?

減価償却などの話が終わって今後の対策に話が移ったのですが、ここがマサレボ的には一番イミフなところでした。

やれ、「経費削減だ!」「コストカットだ!」「在庫をもつな!」という耳タコ対策です。この3つってどの業種の企業でも言われることが多いと思いますが、社員の方たちは普段からこういう対策を実施してきているわけであって殊更に主張したとしてもすぐに結果に結びつくものではないし、逆にすぐに効果がでるようであれば今まで何してたの?ということになります。
役員や管理職の給与カットも会社の運営方針を決めているわけですから当たり前でしょうし、逆にそのようなことも実施せずに社員の給与カットとなれば暴動ものです。
普段から行っていることを対策として発表する行為には正直なところ落胆の色を隠せません。まあ、自分よりも頭のいいひと達のことだからコロナ禍の状況だからこそ!という対策を立ててくれるものと淡い期待もあったのだと思います。

対策の話のあとにポジティブな話題もありましたが、明らかにネガティブな印象の方が強く、当たり前の対策だけを言われた社員の方たちもあっけにとられたのではないでしょうか?その後の質疑応答においては誰ひとり口を開くことなく終了しましたし。
マサレボのイメージの相違もあるかもしれませんが、やはりコロナ禍の中、社員一丸という部分を会社として主張するのであれば、会社の方針なども含め、それなりの対策、言葉の表現、ポジティブな印象を持たせられるような工夫が必要であり、それらがなければ社員としては「この会社大丈夫なのか???」という不安にかられ、一丸とするどころかバラバラのままなのではないでしょうか?
役員や管理職は会社の運営側として毅然たる態度を社員に示し、自分たちが模範となり率先してみんなを引っ張いくという気概を魅せなければ時間をかけて行っている業績説明も価値がないように感じられます。
「メーカーは社員が命!」ということをいっていましたが、内容がそれに伴っているとは思えませんし、「もっとどうにかならんかったんかい!」と心の中で連続でツッコんでました😅

今回は、ほぼ愚痴しかこぼしていないような内容となりましたが、コロナ禍でもともと社員の精神状態も疲弊しているのに会社は社員に何を求めているのかも分からない。このような状況だからこそ、もっと生産性の向上に直結するような言葉や対策、社員の士気をあげるようにできなかったのだろうか?はたまたそういう考えはなく、株主や社員への処遇で一杯いっぱいだったのか?など諸所の疑問が生じてしまいどっと疲れた日となりました。まだ社内でクラスターの発生などはないので働けているだけでもよいという部分もあるのですが、先の不安は中々消えそうにありませんね。もっと苦しい環境におられる方も大勢いますし、できることをがんばるしかありません。
コロナ禍よ早く収束してくれー、安心して飲みに行くこともできん( ノД`)